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僕の一番頭の上がらない尊敬する人

「月間地図中心」という雑誌がある。

地図の事についてならこれ以上ないほど切り詰めた、毎月10日に発行される非常にマニアックな雑誌です。
そして、2月10日、この雑誌に僕の最も尊敬する人が特集されています。
 
今年で80歳。
帝国書院で手描きの山のレリーフ地図を50年と描き続けた、業界ではとても貴重な技術を持つ地図職人。
 
長田演之。


 

そう、僕のお爺ちゃんです。
今日はそんなお爺ちゃんの自慢話の日記を書こうと思います。

 

 
 
 
うちのお爺ちゃんと言えば、名前を出すだけでそれはもう結構なお人でございますよ。
手元に小学校、中学校の帝国書院の地図帳がある方がおりましたら、索引の名前を見てもらうと載っていると思われます。
この雑誌には、昭和天皇様の御訪米のときの航空案内図も手がけたと書いてありました。
この歳になってもなお描き続けている、現代日本でも少なくなってきた「職人さん」の1人であります。
 
ついでに言うと、僕のお母さん、長田百合子もまた、30歳位からフリーランスの地図制作一本で僕と兄を育ててきた、マップイラストレーターです。
パソコンのアドビソフト、イラストレーターを用いて地図を作成してまして、僕がイラストレーターを使っているのもこの影響です。
 
 
 
「絵師」って言葉が嫌いです。
僕は人に「絵師」と呼ばれるのは構わないんだけど、僕が人に絵師と呼ぶことはかなり避けているつもりです。
 
わざわざ現代のインターネットでpixivもしている人間なのに、人を「絵描き」と呼ぶのはその為です。
 
 
 
恥ずかしいのです。絵師という響きが。
こう言ってはなんだけど、イラストレーターはイラストレーターと。
画家は画家と。
デザイナーはデザイナーと。
クリエイターはクリエイターと。
 
役職は一つの「勲章」だと思ってます。
ボクサーや野球選手に対して「スポーツマン」で統一はしないでしょう。
全てを統括した「絵師」という言い方には、アマチュアであるというような意味が少なからず含まれちゃっているように僕は思えてしまう。
 
僕、絵師と呼ばれないような、凄い人間になりたいんです。
野心です。完全に調子ののった発言です。
 
でもさ、例えば僕のお爺ちゃんに向かって「絵師」なんて言える?
言えないよとてもじゃないけど。
お母さんにすら言えない。
だってさ、ちゃんとイラストレーターしている人が描いているものって「絵」じゃないんだよ。
 
歴史だと思うの。僕は。
評価されてるのは「絵」じゃなくて「技術」だから。
 
お爺ちゃんはあの時代の広島出身で、会社に入った後ドイツに五年修行しに行ったんだ。
そこで模型屋だったお爺ちゃんは地図の技術を学ぶ。
 
鳥瞰図、と呼ばれるもので、単なる地図ではなくして、立体的でより現実的な参考になる地図の職人でありますが、この技術を日本で受け継いでいる職人はめちゃめちゃ少ない。
コンピューターで作れるからといって簡単なものは全てソフトを用いて作成するようになったが、帝国書院さんは未だにお爺ちゃんの地図を使う。
 
話だけしか聞いてないけど、今回雑誌を作るにあたり、埋もれてた地図を発掘して編集さんに渡したところ、大興奮だったそう。
こんな、比較するような事は人として恥ずかしいけど、やっぱり雑誌の中を見てもお爺ちゃんがひときわ凄いと感じてしまう。
 
 
 
そんなお爺ちゃんにだけは、僕は絵を見せることができない。
失礼だと、勝手に思っちゃっている。
そんなことはないと周りは言ってくれるけど、こんな、こんなひどいものをお爺ちゃんの前に持ってくのは、受験とか面接の比にならないほど躊躇われる…。
 
 
 
時間がない。
お爺ちゃんはまだ元気、のように見えるのは、本当なのか強がりなのか…
正直なところ不安で仕方ない…。
早く僕の事を表現した絵を描かなくては…。
 
孫は将来、ゲームの会社を建てようと、いろんな事をしています。
絵は僕の中では職業じゃない。
取り柄のない僕に唯一残された遺伝子は、職人気質なところだと思いたい。
 
 
 
「絵師」なんかにはなりたくない。
僕は長田演之の孫で、長田百合子の息子で、技術の後継者として恥じることのない立派な「職人」になる事が将来の夢。
創作活動を通じて、自分だけの「技術」を常に模索しているつもり。
 
 
そんな野望、お師匠でもある家族達に言えるかってんだ。
小学生の頃から続く、僕の初めてにして永遠の座右の銘
「青は藍より出でて藍より青し」。
母には黙っているが、母の出身校に僕が進んだのも、わざわざフリーランスイラストレーターになってるのも、全ては貴女を追っかけてる為だ。
追い抜くことが、馬鹿で不真面目な僕がする唯一の恩返しだと思っていますよ。
 
 
 
今日はここまで!
次回こそまんがでぃぐ!!